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日本脳炎

最終改定日:

受診の目安

高熱や強い頭痛、繰り返す嘔吐に加え、意識がはっきりしない、けいれん、手足の麻痺などがあれば救急受診が必要です。日本脳炎に限らず脳炎などの重い病気が考えられます。蚊に刺された時期や渡航・滞在地域、予防接種歴が分かれば医療者に伝えてください。

概要

日本脳炎は、ウイルスを持つ蚊に刺されることで感染する病気です。感染しても症状が出ない人がほとんどですが、発症すると高熱、頭痛、嘔吐に続き、意識の異常、けいれん、麻痺などが起こり、命にかかわることや後遺症が残ることがあります。人から人へ直接感染することはありません。

原因

原因は日本脳炎ウイルスです。ブタなどの動物と蚊の間でウイルスが維持され、感染した蚊に刺されることで人に伝わります。日本国内でも患者の報告があり、海外だけの病気ではありません。蚊に刺されない対策と予防接種が重要です。

治療法

日本脳炎ウイルスを直接治す特効薬はなく、入院して呼吸や循環を支え、けいれんや脳の腫れなどの合併症に対応する支持療法が中心です。回復後も神経症状が残る場合があり、必要に応じて経過を確認します。予防には、蚊を避けることと日本脳炎ワクチンが有効です。

病院で調べること

診察では意識や神経の状態を確認し、必要に応じて血液や脳脊髄液などの検査で原因を調べます。似た症状を起こすほかの感染症や病気も含めて判断するため、症状だけで日本脳炎と決めることはできません。

予防接種と蚊への対策

国内の標準的な定期接種は、1期に3歳ごろ2回と4歳ごろ1回、2期に9歳ごろ1回です。接種を逃した人には生年月日などによる特例があるため、母子健康手帳を確認し、自治体の予防接種担当窓口や医療機関に相談してください。接種歴にかかわらず、屋外では肌の露出を抑え、虫よけ剤を使用するなど蚊に刺されない対策も続けます。

参考資料

  1. 日本脳炎(2025年10月23日更新)国立健康危機管理研究機構(JIHS)
  2. 日本脳炎ワクチン(Q&A 2026年3月10日版)厚生労働省
  3. Treatment and Prevention of Japanese Encephalitis(2024年5月15日)米国疾病予防管理センター(CDC)
  4. 定期接種実施要領(2026年6月1日改正)厚生労働省
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