健診後の受診と、急ぐ症状
健診で血糖値やHbA1cの異常を指摘されたら、症状がなくても受診し、検査と今後の方針を確認してください。強い喉の渇きや多尿に加え、腹痛・嘔吐、強い眠気や意識の異常がある場合は、高血糖による急性合併症の可能性があります。意識がおかしいなど重い症状では119番へ連絡し、糖尿病と診断されていなくても受診を急いでください。
概要
インスリンの量や働きが不足し、血糖値が高くなる病気です。無症状のこともありますが、喉の渇き、尿量の増加、体重減少などが現れます。主な分類は1型、2型、ほかの病気や薬などによるものです。妊娠中に初めて分かる、糖尿病には至っていない糖代謝異常は妊娠糖尿病と呼ばれます。
原因
1型は、インスリンをつくる膵臓のβ細胞が壊される病気で、自己免疫が関わるものなどがあります。子どもから大人まで発症します。2型は、遺伝的な体質と環境などが関係し、分泌低下や効きにくさが生じます。生活習慣に問題がある人だけの病気ではありません。
治療法
病型と体の状態に応じて、食事・運動の調整や飲み薬、注射薬を組み合わせます。1型でインスリンがほとんど出ない状態では、インスリン補充が生命維持に必要です。ゆっくり進行する1型では、初期に注射が不要な場合もあります。薬や運動、食事の調整方法は医療者と相談し、自己判断でインスリンを中断しないでください。
血糖値とHbA1cは何が違う?
血糖値は採血した時点の状態、HbA1cは過去1〜2か月の血糖のあらましを示します。診断ではこれらの値を組み合わせ、必要に応じて再検査やブドウ糖を飲む検査を行います。健診の数値や自宅の簡易測定だけで病型や治療を決めず、結果・症状・使用中の薬を医師に伝えてください。
発熱・嘔吐で食べられない日の備え
体調不良で食べられない日は「シックデイ」と呼ばれ、食事が少なくても血糖が上がることがあり、低血糖にも注意が必要です。インスリンを自己判断で中断しないでください。一方、飲み薬には休薬や調整が必要なものがあります。薬ごとの対応と連絡先を普段から確認し、嘔吐・下痢が止まらない、食事が取れない、血糖が高い状態が続く場合は早めに医療機関へ連絡します。相談時には症状の開始日、食事・水分の量、血糖値、使っている薬を伝えてください。
通院では合併症も確認する
治療の目的には、血糖を整えることに加え、目・腎臓・神経の障害や心筋梗塞・脳梗塞を防ぐことがあります。合併症は症状がないまま進む場合もあるため、血液検査だけでなく眼科や尿検査などの必要性も確認します。検査の間隔、血圧・脂質の管理、足の傷への注意を主治医と相談し、数値が改善しても自己判断で通院をやめないでください。