概要
高カルシウム血症は、血液中のカルシウムが高い状態です。軽い場合は無症状のこともありますが、のどの渇きや尿の増加、便秘、食欲低下、吐き気、筋力低下などが現れます。高い状態が強い、または急に進むと、脱水、意識がぼんやりする、強い眠気などが起こり、急いで治療が必要です。検査値が高いと言われたら放置せず、特に意識の変化や水分を取れない状態では速やかに受診してください。
原因
主な原因は原発性副甲状腺機能亢進症とがんですが、ビタミンDやカルシウム製剤の過剰、一部の薬、長期の寝たきりなどでも起こります。血液中の総カルシウム値はアルブミンの影響を受けるため、医師はアルブミンや必要に応じてイオン化カルシウムを確認します。副甲状腺ホルモン(PTH)、腎機能、薬やサプリメントの使用状況などを調べ、原因を絞ります。一つの数値だけで原因や緊急度を決めることはできません。
治療法
原因の治療に加え、症状やカルシウム値の程度に応じて血中カルシウムを下げます。脱水があれば医療機関で点滴を行い、がんに伴う場合などには骨からのカルシウム放出を抑える薬を用いることがあります。心不全や腎機能の低下がある人では補液量を慎重に調整します。処方薬やサプリメントが関係する場合も、自己判断で中断・追加せず医師と確認してください。
意識の変化や強い脱水は早急に受診
ぼんやりする、強い眠気、水分が取れないなどがあれば、高カルシウム血症の悪化を含めて急いで評価が必要です。
総カルシウム値だけで判断しない
アルブミンの影響と必要に応じたイオン化カルシウム、PTH、腎機能を確認し、原因を調べます。