概要
寒冷凝集素症は、低い温度で働きやすい抗体が赤血球に結びつき、赤血球が壊れて貧血を起こす病気です。疲れ、息切れ、動悸に加え、寒いときに指先や耳が青紫色になったり痛んだりすることがあります。症状の強さは人により異なります。強い息切れや胸痛、急な体調悪化があれば速やかに医療機関へ相談してください。
原因
免疫が自分の赤血球に反応し、寒冷下で赤血球が凝集して補体による溶血が起こります。原因がはっきりしない場合も、感染症やほかの免疫疾患、血液の病気に伴う場合もあります。血算、溶血の検査、寒冷凝集素などを調べ、背景となる病気を確認します。マイコプラズマ肺炎だけが原因ではありません。
治療法
寒冷への暴露を避け、体や手足を保温することが基本です。背景となる感染症などがあればその治療を行います。貧血が強い場合は輸血や、溶血を抑える薬などを血液専門医が検討します。補体に作用するスチムリマブは成人の寒冷凝集素症の治療選択肢です。ほかの自己免疫性溶血性貧血で使うステロイドを、この病気にも一律に使うものではありません。
貧血と末梢循環症状
疲れ・息切れだけでなく、冷えた指先や耳の変色・痛みも伝えてください。
背景の病気も調べる
寒冷凝集素の有無だけでなく、感染症や血液疾患などの原因を確認します。
寒冷への暴露を避ける
手足と体を保温し、冷たい環境で症状が悪化するか記録します。
薬物治療は重症度で判断
強い溶血・貧血では補体に作用する薬などを専門医が検討します。