概要
低血圧は、血圧が低い状態です。もともと低めでも元気に生活できる人がいる一方、めまい、ふらつき、目のかすみ、失神などが起こる場合は評価が必要です。一つの数値だけで治療の必要性を判断せず、普段の血圧、下がり方、症状、原因を合わせて確認します。
原因
原因となる病気などを認めず低い状態が続く本態性低血圧と、病気や薬による二次性(症候性)低血圧などがあります。脱水や出血、心臓・内分泌の病気、重い感染症などでも血圧は下がります。立ち上がると血圧が下がる起立性低血圧もあり、低血圧をすべて体質やストレスだけで説明することはできません。
治療法
症状や原因に合わせて治療します。原因の病気の治療、薬の見直し、姿勢や生活の工夫などを行い、必要に応じて血圧を上げる薬を検討します。症状がなく、病気などの原因がない場合は、薬が必要とは限りません。降圧薬が影響している場合もあるため、自己判断で増量・中止せず、担当医に相談します。
意識・呼吸の異常や大量出血は119番
返事がない、意識がもうろうとする、急に呼吸が苦しい、強い胸痛、大量の出血などがある場合は119番へ連絡します。普段から低血圧だからと様子を見ないでください。血圧が測れるまで待つ必要はありません。意識のない人に水や薬を飲ませることは避けます。
症状が続く・失神した場合は診療へ
めまいやふらつきを繰り返す、失神したことがある場合は、内科・循環器内科などで相談します。症状が出た日時、姿勢、食事との関係、服薬の時刻と、測れた血圧・脈拍を記録すると相談に役立ちます。薬の開始や変更、発熱・下痢などの経過も伝えてください。
必要に応じて姿勢による変化と原因を調べる
普段の血圧だけでなく、横になった状態と立った後の血圧・脈拍を確認する場合があります。血液検査や心電図なども、疑う原因に合わせて選びます。「本態性」といわれた後でも、新しい症状や薬の変更があれば再相談してください。自宅で失神を誘うような立ち上がりの試験を無理に行わないでください。
ふらついたら立ち止まり、安全を確保
立ち上がる際は、寝た姿勢から座り、ゆっくり立つようにします。ふらついたら無理に歩かず、座る・横になるなどして転倒を避けてください。水分・塩分の調整や弾性ストッキングが役立つ場合もありますが、必要な量や使い方は医療者と相談します。すでに水分や塩分の量を指示されている場合は、勝手に増やさないでください。