概要
洞機能不全症候群(洞不全症候群)は、心臓のリズムをつくる洞結節の働きが低下する病気です。脈が遅くなる、脈に長い間隔ができる、運動時に十分速くならないなどが起こります。
疲れやすさ、めまい、失神、息切れなどが現れる場合があります。速い脈と遅い脈を繰り返す徐脈頻脈症候群もあります。毎分50回未満という数値だけでは診断や治療の必要性は決まりません。
原因
加齢による洞結節の変化や心臓の病気などが関わります。薬剤、甲状腺の異常、電解質の異常などにより、脈が遅くなる場合もあります。
運動習慣などによる生理的な徐脈との区別が必要です。薬や別の病気が原因なら、見直しにより改善する場合がありますが、必要な薬を自己判断でやめず処方医と相談します。
治療法
脈の遅さや間隔と、失神・ふらつきなどの症状が関連しているか、改善できる原因がないかを評価します。症状を起こす徐脈が続く場合などに、ペースメーカーを検討します。
脈拍数だけで全員に植込みを行うわけではありません。徐脈頻脈症候群では速い脈への治療も検討し、ペースメーカーの有無を含めて個別に計画します。植込み後も機器と体調の定期的な確認が必要です。
症状が起きた時刻と心電図を照らす
失神やふらつきの日時、していた動作、症状の長さを伝えます。心電図や長時間記録で、症状と脈の異常が重なっているかを確認します。採血などで別の原因も調べます。失神の原因は不整脈だけではないため、一度の脈拍測定で決めつけません。
ペースメーカーを勧められたら
『どの症状を改善するためか』『薬や別の病気の影響を見直せるか』『速い脈にも治療が必要か』を確認します。植込み後は機器の点検を受け、ペースメーカー手帳やカードを携帯します。MRIや別の手術・歯科処置の前には機器の情報を医療者へ伝えてください。対応は機器と処置により異なります。
失神を繰り返すときは早めに評価
失神や強いふらつきがある場合は、転倒や事故の危険もあるため早めに医療機関へ相談してください。倒れて意識が戻らない、強い胸痛やひどい息苦しさがある場合は119番へ連絡します。脈が遅くても安全、と症状を無視しないでください。