病気診断.net病名・症状から調べる病気の辞典

好酸球性肺炎

最終改定日:

概要

好酸球性肺炎は、白血球の一種である好酸球が肺に増えて炎症を起こす病気の総称です。発熱、咳、息切れが現れ、急性の病型では数日で呼吸不全に進むこともあります。慢性の病型は数週間以上かけて進み、治療後に再燃することがあります。『PIE症候群』は肺の浸潤影と好酸球増多を伴う病態を広く指す呼び方で、一つの病気を意味するものではありません。息苦しさが急に強まる場合は早急に受診してください。

原因

原因を特定できない急性・慢性の好酸球性肺炎のほか、薬剤、寄生虫感染、真菌への反応、喫煙、全身の病気などに伴うものがあります。好酸球が肺に増える仕組みと、その引き金は病型ごとに異なります。

治療法

胸部画像と血液検査で肺炎像と好酸球の状態を調べ、必要に応じて気管支鏡で肺の洗浄液を調べます。急性型では初期の血液で好酸球が増えていないこともあり、感染性肺炎などとの鑑別が必要です。原因となる薬剤や寄生虫などがあれば、その原因に対応します。急性または慢性の特発性好酸球性肺炎では医師が全身性ステロイド薬を検討し、重い呼吸不全では酸素や換気補助が必要です。慢性型では減量中の再燃があるため継続して診察を受けます。感染や寄生虫の可能性を確認せず自己判断でステロイドを使わないでください。

数日で息苦しくなる場合は早急に受診

急性好酸球性肺炎は発熱と咳の後に呼吸状態が急に悪化することがあります。息切れが強い、酸素が下がる場合は速やかに医療機関へ相談してください。

薬・喫煙・寄生虫曝露を伝える

原因が特定できない例だけでなく薬剤や寄生虫などによる例もあります。最近始めた薬、喫煙習慣の変化、旅行・動物との接触を伝えます。

慢性型は治療後の再燃も確認

ステロイド薬で改善しても、慢性好酸球性肺炎は減量中に再燃することがあります。症状と画像を担当医と確認し、自己判断で中止しないでください。

参考資料

  1. Acute and chronic eosinophilic pneumonia: an overviewFrontiers in Medicine
  2. Clinical characteristics and corticosteroid treatment of acute eosinophilic pneumoniaEuropean Respiratory Journal
ページの先頭へ