入浴・旅行歴も受診時に伝える
発熱やせきに加え息苦しさ、意識の異常などがある場合は、直ちに救急受診してください。最近利用した温泉・入浴施設、旅行、加湿器などの使用状況を伝えることが診断の手がかりになります。初めは軽くても急に悪化することがあります。
概要
レジオネラ属菌による肺炎です。高熱、咳、息苦しさに加えて下痢や意識の異常がみられる場合もあり、急速に重症化することがあります。肺炎を起こさず自然に改善するポンティアック熱とは経過が異なります。
原因
菌を含む細かな霧やしぶきを吸い込むことが主な感染経路です。管理が不十分な循環式浴槽や加湿器などが感染源となり、汚染水が気道に入る誤嚥でも感染します。予防には機器の説明書に従った清掃と水の管理が重要です。
治療法
ニューキノロン系やマクロライド系など、有効な抗菌薬で治療します。早い診断と治療が重要なので、受診時には最近の入浴施設の利用や旅行歴を伝えてください。息苦しさや意識の異常がある場合は直ちに救急受診が必要です。
検査は症状や利用歴と合わせて判断
尿中抗原、培養、遺伝子検査などで原因を確認します。尿中抗原は過去の感染で陽性になることもあるため、結果だけで現在の肺炎の原因を自己判断しないでください。肺炎型とポンティアック熱では治療が異なり、症状と検査を合わせた医療機関での評価が必要です。
水を足すだけでなく洗浄を
超音波式などの加湿器では、毎日水を入れ替え、容器を洗浄してください。循環式浴槽でも汚れやぬめりをためず、機器の説明書に沿って定期的に清掃・管理します。家庭での衛生管理は大切ですが、発症した肺炎の治療の代わりにはなりません。