概要
過敏性肺炎は、カビや鳥に関連する物質などを繰り返し吸い込んだ人の一部に、免疫反応による肺の炎症や線維化が起こる病気です。咳、息切れ、発熱、だるさなどが現れ、ゆっくり進む場合もあります。現在は肺の線維化が目立つかどうかで、非線維性と線維性に分けて考えます。息切れが続く、強くなる場合は呼吸器内科に相談してください。
原因
原因となる吸入物質には、住居のカビ、鳥の羽やふんに含まれる物質、加湿器や空調設備、農業・職場で扱う物質などがあります。これらは感染を起こす『病原菌』としてだけ作用するのではなく、吸入後の免疫反応が肺を傷めます。原因物質が見つからない場合もあり、地域や時代で原因の内訳は変わります。
治療法
家庭・職場・趣味での鳥やカビ、加湿器などへの曝露を詳しく聞き、胸部CT、呼吸機能、血液検査などを組み合わせ、必要な場合に気管支鏡検査などを検討します。治療の中心は原因となる吸入物質を特定して曝露を減らすことです。改善しない、症状が強い場合は医師がステロイド薬などを検討しますが、抗原回避の代わりにはなりません。線維化した肺は完全には元に戻らないことがあり、息切れや肺機能を継続して確認します。原因を自分だけで決めて高額な改修や転居をする前に専門医と相談してください。
住まい・職場・鳥との接触を記録
症状が強くなる場所や季節、鳥の飼育、加湿器、カビ、農業や職場の作業歴を整理して伝えてください。原因物質は不明なこともあり、単一の陽性検査だけでは決まりません。
線維化の有無が見通しに重要
旧来の急性・慢性という呼び名だけでは病状を説明しきれません。CTで線維化があるか、呼吸機能がどう変化しているかを確認します。
抗原回避を治療の中心に
原因となる曝露を減らすことが基本です。ステロイド薬を使う場合も曝露を続けてよいという意味ではありません。住居や仕事に関わる対策は、原因の確からしさと負担を担当医と話し合います。