概要
エボラウイルス病(旧称エボラ出血熱)は、発熱、強いだるさ、筋肉痛、嘔吐、下痢などで始まる重い感染症です。出血は起こり得ますが全員にみられるわけではなく、病名だけで出血を必発と考えないことが重要です。流行地域から帰国後に発熱し、患者や体液への接触歴がある場合は、事前に医療機関や保健所へ連絡して受診方法を確認してください。
原因
エボラウイルス属のウイルスが原因です。感染した人や動物の血液・体液との直接接触、汚染された物との接触で広がります。こうもりなどの野生動物との関連が示されており、『自然界の動物が全く特定されていない』という旧説明は適切ではありません。症状だけで他の感染症と区別できないため、接触歴を踏まえて専門機関で検査します。
治療法
脱水や臓器障害への早期の支持療法が重要です。Ebola virusによる病型には抗体医薬とワクチンが利用できる国・状況があります。一方、Sudan virusなど別の病型には同じ薬やワクチンが承認されているわけではありません。治療・予防措置は病原体と流行時の公衆衛生体制に従って判断されます。
流行地への渡航と接触歴を先に伝える
疑いがある時は直接待合室へ向かわず、医療機関や保健所に連絡して受診方法を確認します。
病原ウイルスで利用できる治療が違う
抗体薬とワクチンの承認はEbola virusによる病型に限られます。