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ライム病

最終改定日:

概要

ライム病は、病原体を持つマダニに刺されて起こる細菌感染症です。刺咬後およそ3~30日で、刺された場所の周りに徐々に広がる赤い皮疹(遊走性紅斑)、発熱、筋肉痛、関節痛などが出ることがあります。後から顔面の麻痺や髄膜炎などの神経症状、不整脈などの心臓の問題、関節炎が起こる場合もあります。紅斑が薄くなっても、治療不要と判断しないでください。野外活動やマダニ刺咬の後に拡大する発疹が出た場合は医療機関へ相談します。動悸、失神、神経症状があれば速やかな評価が必要です。

原因

ボレリア属の細菌を持つ野外のマダニに刺されて感染します。日本では北海道や本州中部以北での報告が多く、海外でも感染します。人から人へ直接うつる病気ではありません。医師には野外活動や渡航の地域・日付、マダニの付着、皮疹が広がる様子を伝えます。診断は症状と曝露歴を基に、必要に応じて抗体検査や病原体の遺伝子検査を組み合わせます。

治療法

抗菌薬で治療します。薬の種類、内服か点滴か、治療期間は皮膚だけの初期例か、神経・心臓・関節などにも症状があるかで変わります。すべての後期例に一律に点滴が必要というわけではなく、医師が病型と重症度を評価します。熱や皮疹が消えた後も、症状が続く場合は再診してください。予防には長袖・長ズボン、マダニ忌避剤、野外活動後の体の確認が役立ちます。国内で承認されたワクチンはありません。

広がる紅斑を写真に残す

野外活動後に赤みが広がる場合は大きさの変化を記録して受診します。

動悸・失神・麻痺は早く相談

神経や心臓に及ぶ病型もあるため、皮膚以外の症状を伝えます。

抗菌薬は病型に合わせる

早期の皮膚症状と心臓・神経症状では必要な治療が異なります。

参考資料

  1. ライム病国立健康危機管理研究機構
  2. AAN/ACR/IDSA Guidelines for the Prevention, Diagnosis and Treatment of Lyme DiseaseInfectious Diseases Society of America
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