概要
破傷風は、傷口から入った破傷風菌がつくる毒素によって神経の働きが妨げられ、口が開けにくい、飲み込みにくい、筋肉が硬くなる、痛いけいれんが起こる病気です。進行すると呼吸が妨げられ、命に関わります。土のついた傷や深い刺し傷などの後に口の開きにくさ、首や背中のこわばりが出た場合は救急受診してください。傷が目立たない、あるいは覚えていない場合もあります。
原因
破傷風菌の芽胞は土などの環境中にあり、傷に入り込んで毒素をつくります。人から人へうつる病気ではありません。動物の咬み傷は、唾液などで汚れた傷として評価が必要です。外傷時には傷の深さと汚れ、過去の破傷風を含む予防接種歴を医療者に伝えてください。
治療法
発病した破傷風は医療上の緊急事態で、入院のうえ、抗破傷風ヒト免疫グロブリンでまだ神経に結合していない毒素を中和し、傷の処置、抗菌薬、けいれんの治療、必要に応じて呼吸管理を行います。回復しても自然免疫はつかないため予防接種を確認します。けが直後は傷を洗い、医療機関で傷の状態と接種歴に応じてワクチンと免疫グロブリンが必要か判断します。抗菌薬だけで破傷風を予防できるわけではありません。
口が開けにくい・筋けいれんは救急
傷の後の口のこわばりや呼吸の異常は、破傷風を含めて緊急評価が必要です。
けが直後は接種歴を伝える
傷の深さ・汚れと過去の接種で、追加接種や免疫グロブリンの判断が変わります。