概要
低カルシウム血症は、血液中で働くカルシウムが不足した状態です。軽い場合は症状がないこともあります。口の周りや指先のしびれ、筋肉のつっぱり・けいれんが現れ、重症では全身のけいれん、喉の筋肉のけいれんによる息苦しさ、不整脈などが起こり得ます。けいれん、呼吸しにくさ、失神や強い動悸があれば急いで医療機関を受診してください。検査で低値を指摘された場合も原因の確認が必要です。
原因
副甲状腺ホルモン(PTH)の不足や働きの異常、ビタミンD不足、腎機能低下、マグネシウム不足、薬剤などが原因になります。血液中の総カルシウムはアルブミンが低いだけでも低く見えるため、医師はアルブミンを考慮し、必要に応じて体内で働くイオン化カルシウムを測ります。原因を調べるため、腎機能、リン、マグネシウム、PTH、ビタミンDなどを確認します。総カルシウムの数字だけで補充の要否は決められません。
治療法
けいれんなど重い症状がある場合には、医療機関で心電図などを監視しながらカルシウムを静脈から投与することがあります。慢性的な場合は原因を治療し、必要に応じて経口カルシウムやビタミンD製剤を使います。マグネシウム不足を伴う場合は、その補正も重要です。腎機能や原因によって適切な薬と量が異なるため、サプリメントを自己判断で増やさず、採血で効果と副作用を確認します。
けいれん・息苦しさ・失神は緊急
重い低カルシウム血症では呼吸や心臓に影響するため、これらの症状があれば急いで診察を受けます。
アルブミンとマグネシウムも確認
総カルシウムの数字だけで判断せず、イオン化カルシウムや原因となるマグネシウム不足を調べます。