運動発達や左右差を相談
首すわり・座る・歩くことの遅れ、動きの左右差、筋肉の硬さなどに気づいたら小児科や発達を診る医療機関で相談してください。
概要
脳性まひは、発達中の脳に生じた変化や損傷によって、動きや姿勢、バランスに困りごとが続く状態の総称です。筋肉が硬くなる、意図しない動きが出る、体のバランスが取りにくいなど、現れ方や程度は人によって異なります。てんかん、視覚・聴覚、食事や話すことの困りごとが伴う人もいますが、全員に知的障害があるわけではありません。話しにくいことだけで理解力を判断しないでください。脳の元の損傷そのものは進行しませんが、成長や加齢で痛みや関節の問題、必要な支援は変わります。
原因
妊娠中から乳幼児期までの脳の発達の違いや損傷にはさまざまな背景があり、多くの場合は一つの原因に特定できません。早産、脳の出血や感染、発達中の脳への酸素・血流の障害などが関係する場合があります。出産時の酸素不足だけが主な原因と決めつけません。首すわり、座る、歩くなどの発達の遅れ、動きの左右差、筋肉の硬さや柔らかさが気になる場合は小児科・発達を診る医療機関で相談してください。診察と発達評価を行い、必要に応じて画像検査や関連する症状の確認をします。
治療法
脳性まひを一度に消す治療はありませんが、本人の目標に合わせて動き、コミュニケーション、日常生活を支える方法があります。理学療法・作業療法・言語聴覚療法、装具や移動・意思伝達の道具を組み合わせます。筋緊張が強い場合には薬、ボツリヌス毒素注射、手術などを専門チームが検討し、てんかんや摂食の問題などは別に評価・治療します。診断名が確定する前でも、発達の心配や必要な支援を相談できます。成人後も痛み、移動、仕事や生活環境に合わせて定期的に相談しましょう。
診断前から相談を始める
発達の評価と必要な検査を相談してください。診断名が確定する前でも発達の心配を伝え、利用できる支援を尋ねられます。
話し方と理解力を分けて考える
話しにくい人にも意思を表す方法があります。言語聴覚療法や絵・文字・機器を使う支援を相談してください。
本人の目標から支援を選ぶ
動きや日常生活で改善したいことを伝え、リハビリ、装具、薬、注射、手術の効果と負担を専門チームと比較してください。
成人後も必要に応じて再評価
痛み、関節、移動、生活環境などの変化があれば、成人の脳性まひを診るチームに相談してください。