概要
原発性アルドステロン症は、副腎でアルドステロンというホルモンが過剰につくられ、高血圧を起こす病気です。自覚症状がないまま見つかることもあります。
カリウムが低くなると、筋力低下や多尿などが起こる場合がありますが、カリウムが正常でもこの病気を否定できません。通常の高血圧より心臓・血管や腎臓の障害を起こしやすいため、原因に合った治療が大切です。
原因
副腎は左右にあり、片側でホルモンを過剰につくる病型と、両側が関わる病型があります。腺腫などが原因となりますが、画像で目立つ腫瘍が見えなくても発症する場合があります。
アルドステロンは腎臓で塩分や水分を保持する方向に働き、血圧を上げます。血液のナトリウム値が必ず高くなるという意味ではありません。遺伝性の病型もあり、若年発症や家族歴などによって追加の検討を行います。
治療法
ホルモンを過剰につくる側と、手術を受けられるか・希望するかを確認して治療を選びます。片側が主な原因で手術が適していれば、副腎摘出を検討します。両側性、手術を希望しない場合などでは、アルドステロンの働きを抑える薬を使います。
治療の目的は血圧を下げることに加え、過剰なホルモンによる負担を減らすことです。手術後も高血圧が残る場合があり、薬の調整や経過観察は続けます。内服治療でも血圧、カリウム、腎機能などの確認が必要です。
採血は何を調べるのか
アルドステロンとレニンを測り、その関係やカリウム値を確認します。必要に応じて追加の検査を行います。判定は測定法・単位・薬・体調の影響を受けるため、ネット上の比率や基準値だけで自己判断しないでください。薬の中断は検査担当医の指示に従います。
CTと副腎静脈サンプリングの違い
CTは副腎の形を調べる検査です。ホルモンを多くつくる側は、腫瘍の見た目だけでは決められないことがあります。手術を検討する人では、副腎の血液を採って左右を比べる副腎静脈サンプリングを行うことが一般的です。病状や治療方針によって省略する場合もあり、全員に同じ検査が必要なわけではありません。
受診で伝える情報
家庭血圧、現在の薬とサプリメント、過去の低カリウム血症、発症した年齢や家族歴をまとめます。カリウムが正常だから検査は不要、と決めつけないでください。高血圧の原因検査をどこまで行うかは、医師と相談します。
薬や手術の後にも確認すること
『血圧はどう変わったか』『カリウムや腎機能は安定しているか』『薬の減量や変更が必要か』を診療で確認します。検査値や血圧が改善しても、処方薬を自己判断で中止・増減しないでください。