段取りや歩行の変化も相談を
考えるのに時間がかかる、段取りが難しい、歩き方や気分が変わったなども受診の手掛かりです。本人の困りごとと周囲が気づいた変化を、かかりつけ医などに伝えてください。もの忘れの強さだけで病型を決めることはできません。
概要
脳の血管の障害によって脳細胞が傷つき、考える速さ、注意、記憶、段取りなどに支障が出る認知症です。歩行や気分・行動にも変化がみられることがあります。急に始まる場合と徐々に進む場合があり、アルツハイマー病を併せもつこともあります。
原因
脳梗塞などで脳への血液の供給が障害されることが関わります。高血圧、糖尿病、喫煙などは血管障害の危険因子です。症状と経過、認知機能検査、MRIなどを組み合わせて診断します。
治療法
新たな脳の障害を防ぐため、血圧、糖尿病、脂質などを管理し、原因に応じて脳梗塞の再発予防薬を検討します。リハビリや生活環境の調整、本人と家族への支援も大切です。アルツハイマー病の薬をすべての血管性認知症に使うわけではなく、併存する病気も含めて判断します。
MRIの所見だけでは診断しない
症状の経過、脳卒中や高血圧などの既往、認知機能検査、CT・MRIを組み合わせて評価します。アルツハイマー病を併せもつ場合もあり、両方の影響を確認することがあります。
脳の血管の管理と生活支援
血圧や糖尿病などの管理と、必要な脳卒中予防の薬は新たな障害を減らすための治療です。服薬・移動・家事などへの支援は別に検討します。日本では地域包括支援センターやケアマネジャーへの相談も、本人と家族の負担を軽くする手掛かりです。