概要
『老年期精神病』は正式な一つの診断名ではなく、高齢期の幻覚や妄想などをまとめた古い呼び名です。急に混乱し注意力が落ちる場合はせん妄、ゆっくりと認知機能が変わる場合は認知症など、原因により対応が異なります。本人を責めたり、訴えをすぐ否定したりせず、困りごとと変化の時期を確認します。
原因
感染、脱水、薬の副作用、睡眠不足、認知症、うつ病、精神病性障害などを確認します。孤独や『社交的でない性格』だけで発症の原因とは言えません。急な発症や日内変動があれば、身体の病気やせん妄を優先して評価します。
治療法
まず原因を調べ、感染や脱水、薬剤など修正できる要因に対応します。認知症に伴う症状には環境調整や本人・家族への支援を先に検討し、抗精神病薬は強い苦痛や危険がある場合に、効果と副作用を慎重に見ながら使います。精神病性障害と診断された場合は専門治療を行います。症状だけで全員に抗精神病薬を続けることは適切ではありません。
急な混乱は身体疾患も調べる
せん妄の可能性があり、感染・脱水・薬の影響などを評価します。
抗精神病薬は慎重に
認知症に伴う症状では、重い苦痛や危険と副作用を見て判断します。