概要
腹部大動脈瘤は、腹部を通る大動脈の一部が広がる病気です。多くは無症状で、腹部超音波やCTで見つかります。腹痛、腰や背中の痛みが新たに出た場合は早急に診察を受けてください。突然の激しい腹痛・背部痛、失神、冷や汗、意識の異常は破裂の可能性があり、直ちに救急に連絡してください。
原因
加齢、喫煙、高血圧、動脈硬化、家族歴などが関係します。男性に多いものの女性にも起こり、女性では小さい径でも治療の判断が必要な場合があります。腹部超音波で瘤の大きさを追い、手術を検討するときや形を詳しく見るときはCTなどを使います。測定値だけでなく、増大の速さと症状を確認します。
治療法
小さく症状のない瘤は定期的な超音波検査で追い、禁煙や血圧管理を進めます。修復を検討する時期は瘤の直径、増大速度、症状、性別、体格、ほかの病気によって変わります。方法には開腹して人工血管へ置き換える手術と、足の付け根から血管内へステントグラフトを入れるEVARがあります。血管の形や全身状態によって選び、EVAR後も瘤内への血流漏れ(エンドリーク)などを画像で定期的に確認します。
急な腹痛・腰背部痛は救急
動脈瘤がある人の突然の強い痛み、失神、冷や汗は破裂を疑う症状です。
治療後も画像検査を続ける
ステントグラフト治療後はエンドリークや瘤の変化がないか、指示された画像検査を受けます。