痛くなくても、突然の視力低下は救急
片目が突然暗くなる・見えなくなる症状は、痛みがなくても救急診療が必要です。一時的に見え方が戻っても放置しないでください。直ちに眼科を含む救急医療につなげ、発症時刻を伝えます。自分で目を強く押したり、マッサージで治そうとしたりしないでください。
概要
網膜中心動脈閉塞症は、網膜に血液を送る動脈が詰まり、急激に視力が低下する病気です。多くは片方の目に起こり、痛みがなくても重大な視力障害を残すおそれがあります。短時間で網膜が傷むため、緊急の対応が必要です。
原因
動脈硬化などに関連する血栓や塞栓が、網膜の動脈を塞いで起こります。頸動脈や心臓の病気が原因となることもあり、目だけでなく全身の状態を調べます。
治療法
片目が突然見えなくなる、急に暗く見えるなどの症状が出たら、直ちに眼科の救急診療につながるよう受診してください。一時的に視力が戻っても、脳梗塞の前兆の場合があるため、放置せず評価を受けます。
治療は発症からの時間や検査結果によって判断されます。視力の完全な回復が難しいこともあります。原因の特定と再発予防のため、頸動脈や心臓などの検査も重要です。
目の検査と、心臓・頸動脈の評価
眼底などを調べて網膜の血流を評価します。血栓が心臓や頸動脈から来ている場合もあり、目の病気の確認だけで終わらないことが重要です。心房細動、高血圧、糖尿病などの病歴も伝え、脳卒中の危険と再発予防について相談してください。
視力と、血管の病気の両方を経過観察
視力の完全な回復が難しいこともあります。治療の適否は発症時刻と全身の状態を踏まえて医師が判断し、特定の処置で必ず回復するとはいえません。その後は新たな血管による緑内障などの目の合併症を確認しながら、全身の血管の危険因子も管理します。