病気診断.net病名・症状から調べる病気の辞典

加齢黄斑変性

最終改定日:

新しいゆがみ・中心暗点は早めに眼科へ

まっすぐな線が曲がる、見たいところが暗い、急に視力が落ちた場合は早めに眼科へ。片目ずつ見え方を確認すると変化に気付きやすくなります。

概要

加齢黄斑変性は、網膜の中心で細かいものを見る黄斑が傷む病気です。まっすぐな線がゆがむ、見たい場所の中心が暗い、文字や顔が見分けにくいなどの症状が現れます。片目ずつ見え方を確認すると変化を捉えやすくなります。新しくゆがみや中心の見えにくさが出た場合は、年齢や白内障のせいと決めつけず早めに眼科へ相談してください。

原因

大きく、新生血管型(旧称:滲出型)と萎縮型に分かれます。新生血管型では異常な血管から液体がしみ出したり出血したりして、比較的速く見え方が変わることがあります。萎縮型では黄斑の組織が年単位で減っていきます。加齢のほか喫煙も重要な危険因子ですが、一つの原因だけで発症を説明できません。眼科では視力・眼底検査とOCT(網膜の断層撮影)などで型と活動性を調べます。

治療法

新生血管型では、異常な血管の働きを抑える抗VEGF薬を目の中に注射する治療が中心です。レーザー光凝固は病変が黄斑の中心から離れた場合などに限られます。萎縮型では従来有効な治療がありませんでしたが、2025年から国内でも一部の進行した地図状萎縮の拡大を遅らせる注射薬が使えるようになりました。失った視力を元に戻す薬ではなく、適応は眼科で検査して判断します。治療後も再発や反対の目の変化があり得るため、通院を自己判断で中断せず、禁煙も相談してください。

新生血管型と萎縮型で治療が異なる

以前の「滲出型」は現在、新生血管型と呼ばれます。血管から液体や血液が出る型と、組織が萎縮する型は治療が異なります。

OCTで黄斑の状態を調べる

視力・眼底検査に加え、OCTで網膜のむくみや萎縮を調べます。必要に応じて血管の検査を行い、型と治療の必要性を確認します。

新生血管型は抗VEGF療法が中心

眼内への抗VEGF薬注射で視力を保つ・改善することを目指します。注射は繰り返し必要になる場合があり、レーザーは限られた病変で検討します。

萎縮型にも一部で進行を遅らせる治療

2025年から国内で地図状萎縮の拡大を遅らせる注射薬が使えるようになりました。失った視力の回復薬ではなく、対象になるかは検査で判断します。

通院を続け、禁煙を相談

治療で落ち着いても再発や反対の目の発症があり得ます。自己判断で通院をやめず、喫煙している場合は禁煙を相談します。

参考資料

  1. 加齢黄斑変性(2025年の萎縮型治療を含む)日本眼科学会・日本眼循環学会
ページの先頭へ