首のしこりや声の変化を相談
首のしこり、続く声のかすれ、飲み込みにくさなどがあれば、かかりつけ医・耳鼻咽喉科などに相談してください。症状がある方の診療と、無症状の健康な人へのがん検診は別です。心配という理由だけで、全員に定期的な甲状腺がん検診を勧めるものではありません。
概要
首の前側にある甲状腺に生じるがんです。乳頭がん、濾胞がん、髄様がん、未分化がんなどがあり、進行の速さや治療は種類によって異なります。無症状で見つかることもありますが、首のしこり、声のかすれ、飲み込みにくさなどがあれば受診してください。
原因
発生要因の多くは、はっきり分かっていません。一部では遺伝が関わり、特に髄様がんでは遺伝性かどうかを確認して治療方針を決めます。一般的な食事中のヨウ素を、すべての甲状腺がんの原因と決めつけることはできません。
治療法
がんの種類、広がり、体の状態と本人の希望に応じて、手術、放射線治療、薬物療法などを選びます。超低リスクの乳頭がんでは、定期検査を続ける積極的経過観察も選択肢です。進行例や未分化がんでも、遺伝子の変化に応じた薬などを検討する場合があります。がんの治療と併せて、症状を和らげる緩和ケアも受けられます。
積極的経過観察は放置ではありません
超低リスクの乳頭がんでは、手術をせず定期検査を続ける方針が勧められています。ほかの種類やリスクのがんにも一律に当てはまるわけではありません。対象になるか、検査の予定、手術へ切り替える判断を担当医に確認してください。
手術後の薬としびれなどの相談
甲状腺の全摘後はホルモン薬の補充が必要です。副甲状腺の働きが低下するとカルシウムが下がり、手足のしびれなどが出ることもあります。必要な薬、採血予定、症状が出たときの連絡方法を確認してください。切除範囲によって必要な対応は異なります。