概要
無気肺は肺の一部または広い範囲がしぼみ、空気が入りにくくなった状態です。小さな範囲では無症状のことが多く、画像検査で見つかります。広い範囲が急にしぼむと息苦しさや低酸素を起こし、肺炎を伴えば発熱・咳・胸の痛みが出ることがあります。急な強い息苦しさや唇の色の変化があれば救急で評価を受けてください。
原因
痰の塊や異物・腫瘍が気管支をふさぐ場合、胸水や気胸が外から肺を圧迫する場合、手術後の痛み・麻酔などで深呼吸や咳が減る場合などがあります。胸部X線で範囲を確認し、原因が不明または持続する場合はCTや気管支鏡で閉塞の有無を調べます。無気肺は一つの病名で原因が一つに決まるものではありません。
治療法
原因を調べて対処することが基本です。手術後などには痛みを管理して深呼吸・咳・早めの離床を促し、痰を出しやすくします。異物や腫瘍による気管支の閉塞が疑われるときは気管支鏡などで評価し、胸水や気胸が原因ならそれぞれに応じて治療します。単に「痰を取れば治る」とは限らず、特に成人で無気肺が続く場合は原因を確認する必要があります。
急な息苦しさは早く受診
急に広範囲の無気肺が起こると呼吸不全を生じることがあります。
画像で原因と範囲を調べる
X線を基本に、原因が分からない場合はCTや気管支鏡が必要になります。
術後は呼吸と離床を保つ
痛みを適切に管理し、医療者の指示に従い深呼吸・咳・歩行を行います。
閉塞が疑われれば追加評価
異物・腫瘍・痰の塊などで気管支がふさがる場合は、原因別の治療が必要です。