胸のけがの後に息苦しいとき
胸を強く打った、刺し傷があるなどの後に、胸痛や息苦しさがあれば速やかに受診してください。強い呼吸困難、唇の青紫色、意識の異常などがあれば119番へ連絡します。外から傷が見えない場合でも気胸を否定できず、自分で運転して受診することは避けてください。
概要
外傷性気胸は、胸のけがで肺や胸壁が損傷し、胸膜腔に空気がたまる状態です。胸痛、息切れ、呼吸困難などが起こります。皮膚に穴が見える開放性のけがだけでなく、胸を強く打った場合など、外から傷が見えないけがでも生じます。
原因
交通事故、転落、胸への強い打撃、刺し傷などが原因になります。損傷した肺や胸壁から空気が漏れ、肺が広がりにくくなります。気胸だけでなく、ほかの胸部や全身の損傷も同時に評価する必要があります。
治療法
救急で呼吸・循環とけがの状態を評価します。必要に応じて胸にたまった空気を抜く処置や胸腔ドレナージなどを行います。緊張性気胸で重い呼吸・循環の障害が起こると、緊急処置が必要です。
治療は損傷の程度と全身状態で異なります。自然気胸で行うブラの切除などが、外傷性気胸の全員に必要というわけではありません。軽そうな痛みだからと自己判断で安静のみとせず、医療機関で評価を受けてください。
事故の状況と薬を伝える
いつ、どのように胸を打ったか、症状が始まった時刻と変化を医療者に伝えてください。持病や服用薬、お薬手帳も確認できるようにします。ただし、これらを準備するために救急車の要請を遅らせないでください。退院時には、悪化時の連絡先と再診の予定を確認します。