概要
空気嚥下症は空気を繰り返し飲み込んで胃や腸にガスが増え、腹部の張り、げっぷ、おならなどが気になる状態です。ただし、げっぷが多い人の全員が空気嚥下症とは限りません。空気が胃に達せず食道からすぐ戻る「胃上部げっぷ」もあり、対応が違います。症状が長引く、悪化する、体重が減る、飲み込みにくい、嘔吐や強い腹痛がある場合は受診してください。胸痛があるときは空気のせいと決めつけず、特に持続・息切れを伴う場合は緊急評価が必要です。
原因
早食い、炭酸飲料、ガム、喫煙などで空気を飲み込みやすくなることがあります。ストレスや不安が症状を強める場合もありますが、すべてを心理的な原因と決めつけられません。逆流症、便秘、食物不耐など別の原因で張りやげっぷが起こることもあります。医師は症状、生活習慣、薬、伴う症状を確認し、必要な場合だけ検査で他の病気やげっぷの種類を調べます。
治療法
食べたり飲んだりする速度を落とし、炭酸飲料やガムなど空気を飲み込みやすい習慣を見直します。症状の記録をつけ、続く場合は消化器内科で原因を相談してください。胃上部げっぷには横隔膜呼吸や認知行動療法などの行動面の治療が役立つことがありますが、空気嚥下症と同一視せず病態に合わせて選びます。治療は症状の背景に応じて決めるため、抗不安薬を一律に使う病気ではありません。
空気嚥下と胃上部げっぷを区別
空気が胃に入って張る場合と、食道からすぐ戻る頻回のげっぷでは対応が異なります。
長引く・悪化する症状は別原因も確認
体重減少、嚥下困難、嘔吐、強い腹痛などがあれば医療機関へ相談します。
食事速度や炭酸・ガムを見直す
ゆっくり食べて飲み、炭酸飲料やガムを減らし、症状との関係を記録します。
病態に合う行動療法を相談
胃上部げっぷには横隔膜呼吸や認知行動療法が選択肢です。症状を精神的な問題と決めつけず相談します。