概要
慢性呼吸不全は、肺や呼吸の筋肉などの働きが低下し、血液の酸素が不足する状態が1か月以上続くことです。二酸化炭素が増える人もいますが、必ず増えるわけではありません。階段や坂道で息切れし、進むと日常の動作でも苦しくなります。頭痛、強い眠気、意識の変化は二酸化炭素の蓄積などを示すことがあり、急な悪化は早急な診察が必要です。
原因
COPD、間質性肺炎、肺結核の後遺症、肺がんのほか、神経・筋肉の病気などが原因になります。診察に加えて酸素飽和度を測り、必要に応じて動脈血ガスで酸素と二酸化炭素を確認します。胸部画像や呼吸機能検査などで原因と進行を調べ、酸素不足が主か、換気が不足して二酸化炭素も高いかを分けて治療を考えます。
治療法
原因となる病気の治療、禁煙、呼吸リハビリテーションを基本に、低酸素血症の程度が適応を満たす場合は在宅酸素療法を行います。二酸化炭素が高い場合は酸素だけでは足りず、マスクによる非侵襲的換気補助などを検討します。酸素の流量・使用時間は主治医が決め、自己判断で増減しません。酸素機器のそばでは禁煙し、急に息苦しさや意識が悪化した場合は救急に連絡してください。
酸素と二酸化炭素を分けて確認
酸素飽和度と、必要時の動脈血ガスで低酸素だけか換気不足もあるかを調べます。
酸素療法と換気補助は役割が異なる
在宅酸素が必要か、二酸化炭素の上昇に換気補助が必要かを主治医と相談します。
酸素流量は自分で変えず火気を避ける
使用量・時間を確認し、機器付近で喫煙しないでください。
急な息苦しさ・意識変化は救急
普段の慢性呼吸不全が急に悪化することがあります。強い息苦しさや反応の低下は直ちに相談します。