概要
鵞足炎は、膝の内側で関節の少し下に付く三つの腱や、その下の滑液包の周囲が痛む状態です。階段の上り下り、走る、立ち上がる動作などで痛み、押すと局所に圧痛が出ることがあります。スポーツをしない人にも起こります。膝の内側の痛みには半月板損傷、靱帯損傷、変形性膝関節症などもあるため、痛みが続く場合は整形外科で確認してください。
原因
膝の曲げ伸ばしや走行を繰り返す負荷、腱の硬さ、脚の並び方などが関係します。変形性膝関節症を伴う人にもみられます。診察では関節の内側ではなく、関節線より下の鵞足部が痛むかを確認します。外傷後の強い痛みや一点に限局する骨の痛みでは、靱帯損傷や疲労骨折などを考えて画像検査を行うことがあります。
治療法
まず痛みを強める活動を減らし、冷却などで症状を和らげます。医療者の指導のもと、太もも周囲の柔軟性と筋力、運動量を見直して少しずつ戻します。鎮痛薬や、症状が長引く場合の注射は持病や副作用も踏まえて選びます。電気治療や温冷浴だけで治ると考えず、改善しない場合は診断を見直してください。回復期間は原因や負荷によって異なります。
痛みの場所は膝の内側で関節より下
関節線や骨の一点が強く痛む場合は別の原因もあり、自己判断せず診察を受けます。
痛みを起こす負荷を調整する
走行や階段で悪化する時期は活動量を減らし、運動療法とともに段階的に戻します。