概要
股関節脱臼は、大腿骨の丸い骨頭が骨盤の受け皿から外れた状態です。成人などの外傷性脱臼は交通事故や高所からの転落など強い力で起こり、激しい股関節痛、脚の変形、歩けない状態を生じる医療上の緊急事態です。無理に脚を動かしたり自分で戻したりせず、すぐ救急要請してください。乳児の股関節の不安定さは発育性股関節形成不全という別の経過で評価します。
原因
外傷性脱臼では曲げた膝に強い力が加わるなどして骨頭が外れ、骨折や神経の損傷を伴うことがあります。病院で診察とX線・必要に応じたCTなどで確認します。一方、乳児の発育性股関節形成不全には家族歴や骨盤位などの要因があり、痛みがないことも多い状態です。脚の開きにくさや左右差などが手がかりですが、クリック音や皮膚のしわだけで診断できません。
治療法
外傷性脱臼は時間を置かずに病院で整復し、整復後も画像で骨や関節の位置を確認します。骨折がある、整復できない、関節が不安定な場合は手術を検討します。骨頭への血流障害や神経損傷に注意し、荷重・リハビリの指示を受けます。乳児で股関節の開きにくさや危険因子があれば小児科・小児整形外科に相談し、診察と超音波などで確認して装具などを検討します。外傷の『6時間以内』を受診の猶予と考えないでください。
外傷性脱臼はすぐ救急要請
自分で戻したり6時間待ったりせず、骨折や神経損傷も含めて緊急評価を受けます。
乳児の股関節は別の経過で評価
開きにくさや危険因子があれば相談し、クリック音やしわだけで判断しないでください。