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尿道狭窄

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概要

尿道狭窄は、膀胱から体外へ尿が出る通り道が、傷あと(瘢痕)などによって狭くなる状態です。尿の勢いが弱い、排尿に時間がかかる、尿が途切れる、残尿感や頻尿などがみられます。軽い場合には症状に気づかないこともあり、進行すると尿が出なくなる尿閉を起こす場合があります。男性に多い病気ですが、女性にも起こります。

原因

外傷、尿道カテーテルや内視鏡を使う処置・手術、放射線治療、感染や硬化性苔癬などの炎症性の病気、尿道下裂の修復手術後などが原因となります。明確な原因が分からないこともあります。昔のけがや小児期の手術歴も評価に役立ちます。前立腺肥大症など別の原因でも似た排尿症状が起こるため、症状だけで判断せず検査で確認します。

治療法

尿道拡張・内尿道切開や、狭い部分を再建する尿道形成術などを、場所・長さ・原因・過去の治療と再発、本人の状態や希望に応じて選びます。拡張にはブジーやバルーンなどが使われます。尿道形成術は、尿道をつなぎ直す方法や口腔粘膜などの組織を利用する方法があります。拡張・切開で再発を繰り返す場合は、同じ処置を続ける前に専門医と治療方針を見直します。

尿が出ないときは、次の予約まで待たない

尿が出なくなった、下腹部が張って痛い場合は、予約日を待たず医療機関へ速やかに相談します。発熱や強い痛み、カテーテルから尿が出ない場合も担当施設へ連絡してください。尿を排出する処置が必要なことがあります。自己流で器具を入れたり、詰まりを直そうとしたりせず、これまでの狭窄と処置歴を医療者に伝えます。

検査で場所・長さ・程度を確認

尿流測定と残尿測定は、排尿の状態を知る助けになりますが、単独で尿道狭窄を確定する検査ではありません。尿道造影や内視鏡などを組み合わせ、治療に必要な情報を確認します。外傷後や複雑な例などではMRIも検討します。尿検査も含めて何を調べる検査か、負担や感染への対応を聞きましょう。

軽い・重いだけでなく、適する治療を確認

短く単発で未治療の球部尿道狭窄など、条件が揃う場合は拡張・内尿道切開を検討します。長い狭窄や部位・原因、再発歴などによっては尿道形成術を相談します。短期の負担、再発・再処置の可能性、入院・通院とカテーテルの期間、本人が重視することを比べて選びます。女性や小児にも同じ条件を一律に当てはめません。

繰り返す処置歴をまとめて、専門医へ相談

拡張や切開後に短期間で再発する、何度も処置が必要な場合は、尿道形成術を行う専門医への紹介を相談できます。検査画像、手術や処置の種類・回数・日付、カテーテルの情報をまとめて紹介状とともに持参しましょう。治療ごとの効果と、通院の負担を踏まえた選択を相談します。

尿道を休ませる期間と、管の管理を聞く

治療計画を正確に立てるため、処置後の尿道を休ませ、必要に応じて下腹部から膀胱へ管を入れる膀胱瘻で尿を排出する場合があります。期間や手術時期は状態に応じて決めます。管の扱い、抜く前の確認、発熱・痛み・流れないときの連絡先を教わり、自己判断で抜いたり処置の予定を変えたりしないでください。

排尿が改善した後も、再発と生活への影響を確認

治療後は尿の流れや症状などを継続して確認します。形成術でも再狭窄のリスクはゼロではなく、経過観察の期間と検査は狭窄の特徴や術式で調整します。再び勢いが弱い・出しにくい場合は再診してください。尿漏れ、痛み、勃起・射精や見た目の変化も術前と術後に相談し、期待する効果と個別のリスクを確認しましょう。

参考資料

  1. 尿道狭窄症診療ガイドライン2024:病態、診断、周術期管理、フォローアップ、CQ1–2の採用範囲日本泌尿器科学会
  2. 尿道狭窄症の専門医解説(2026年9月9日):症状・原因・検査・治療防衛医科大学校・堀口明男教授
  3. 尿道狭窄症指針2026:5.1–5.2.1b 病歴・診察・患者評価・尿検査European Association of Urology(欧州泌尿器科学会)
  4. 尿道狭窄症の質問と回答(2026年8月18日):紹介と治療・周術期の相談事項防衛医科大学校・堀口明男教授
  5. 尿道狭窄症指針2026:11.1 尿道形成術後の合併症・再発と継続診療European Association of Urology(欧州泌尿器科学会)
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