概要
新生児循環不全は、体の組織へ必要な血液と酸素が十分届かなくなる状態です。初めは哺乳が弱い、反応が乏しい、呼吸が速いなど目立ちにくい変化から始まることがあります。手足が冷たい、皮膚が白いまたはまだら、尿が少ない、ぐったりするなども重要です。新生児にこうした変化があれば、熱の有無に関係なく直ちに医療機関で評価を受けてください。
原因
出血や脱水、感染症、呼吸障害、低酸素、先天性心疾患など多様な原因があります。出生後に動脈管が閉じることで重い心疾患が明らかになる場合もあります。医療者は呼吸、心拍、血圧だけでなく皮膚の血流、尿量、酸素の状態、血糖や血液検査、必要な画像・心エコーなどを総合して原因を探します。血圧がまだ保たれていても循環不全を否定できません。
治療法
緊急に呼吸と循環を安定させ、感染・出血・心疾患などの原因を治療します。補液、輸血、抗菌薬、循環を支える薬などの必要性は原因と状態で異なります。心疾患が疑われる場合は補液量や動脈管を保つ治療についても専門チームが判断します。すべての新生児にアルブミンや新鮮凍結血漿を投与するものではありません。重い場合は新生児集中治療室で継続監視します。
哺乳・反応・呼吸の変化を見逃さない
哺乳不良、ぐったり、速い呼吸、冷たい手足、尿量減少は直ちに評価が必要です。
血圧だけでは決められない
脈、皮膚の血流、尿量、呼吸、血液検査を合わせて判断します。
原因別の治療を行う
感染、出血、心疾患などで治療は異なります。補液や輸血を一律には行いません。