生活に支障が出たら早めに相談
声が聞こえる、強い確信や混乱で眠れない・生活できないなどの場合は、精神科などに相談してください。安全を保てないときは緊急に医療を求めます。
概要
統合失調症では、実際にはない声が聞こえるなどの幻覚、事実と異なる考えを強く確信する妄想、考えがまとまりにくい状態がみられることがあります。意欲や感情表現が乏しくなる、集中や記憶が難しくなる場合もあります。症状の組み合わせや経過は人によって異なり、『陽性症状は初期、陰性症状は末期』という決まった順序ではありません。治療と支援で症状が軽くなり、学業・仕事・地域生活を続けたり再開したりできる人もいます。幻覚や強い不安で生活に支障が出る、急に様子が変わった場合は精神科・心療内科などへ早めに相談してください。自傷の危険や安全を保てない状況では緊急に医療を求めてください。
原因
原因は一つではなく、遺伝的な要因と環境などが複雑に関わると考えられています。育て方や本人の性格だけが原因ではありません。診断では症状の内容と期間、生活への影響を確認し、気分障害、薬物・医薬品の影響、身体疾患など似た症状の原因も評価します。血液検査や画像検査だけで統合失調症を確定することはできません。
治療法
治療には抗精神病薬に加え、病気と対処法を学ぶ支援、認知行動療法、家族への支援、就学・就労や日常生活の支援などがあります。薬の選択や継続は本人と医療者が効果、副作用、生活上の希望を話し合って決めます。再発や症状の残り方にも個人差があるため、調子がよくても薬を自己判断で中止せず相談してください。入院が必要かは安全性や症状、本人の希望、利用できる地域の支援を踏まえて判断し、家族の有無だけで決めません。
症状の経過と他の原因を伝える
症状が始まった時期、睡眠、服薬、飲酒や薬物、気分の変化を伝え、似た症状を起こす病気も含めて評価を受けます。
本人の希望を含めて支援を組み立てる
薬の効果と副作用、心理社会的支援、就学・就労や生活面の希望を医療者と話し合ってください。