概要
全般性不安障害(GAD)は、健康、家族、仕事、学業、家計など複数のことを過度に心配し、心配を自分で抑えにくく、生活に支障が出る状態です。不安の対象が『何もない』必要はありません。落ち着かなさ、疲れやすさ、集中困難、いら立ち、筋肉の緊張、眠りにくさなどに加え、動悸や胃の不調、めまいなどの身体症状が出ることもあります。成人の診断では長く続く心配が目安となりますが、強い苦痛があれば診断期間を満たすまで待たずに相談できます。
原因
単一の原因で生じるわけではなく、過去の経験、身体疾患、他の不安症やうつ病、家族歴などさまざまな要因が関わり得ます。睡眠不足やストレスで症状が悪化しても、それだけを原因とは決められません。診察では心配の内容、続いた期間、生活への影響を確かめ、必要に応じて身体の病気や薬・物質の影響を評価します。
治療法
本人の希望と症状に応じて、病気の説明、セルフヘルプ、認知行動療法などの心理療法を段階的に検討します。支障が強い場合や心理療法だけでは十分でない場合などには、医師がSSRIなどの薬を提案することがあります。薬の効果、副作用、中止方法は医師と確認してください。抗不安薬は依存や眠気などに注意が必要で、長期の基本治療として自己判断で使い続けるものではありません。心配や身体症状で仕事・家事・学校に支障が出るときは、精神科、心療内科、かかりつけ医などに相談してください。
心配の対象と生活への影響を伝える
健康や家族、仕事など何をどのくらい心配し、眠りや生活にどう影響したかをメモして相談できます。
心理療法と薬の選択肢
認知行動療法などの心理療法と、必要に応じた薬物療法を医師と相談します。