危険が差し迫るときは緊急支援へ
自傷や自殺の考えが差し迫っている場合は、救急などの緊急支援を利用してください。
概要
適応障害は、仕事、学校、家庭、病気などのストレスとなる出来事や変化の後に、不安、落ち込み、不眠、身体の不調、普段と違う行動などが生じ、本人の苦痛や生活への支障が大きくなる状態です。症状は通常、ストレスとの時間的なつながりが比較的明確です。『青年は反社会的で反省しない』といった一律の特徴はありません。症状が続く、通学・仕事・日常生活に影響する場合は相談してください。自傷・自殺を考え安全を保てない場合は緊急の支援を利用してください。
原因
原因となるストレスは失職や転居など一つの出来事のことも、人間関係や介護のように続く状況のこともあります。同じ出来事への反応には個人差があり、本人の性格や努力不足が原因だと決めつけられません。診断ではストレスと症状が始まった時期、生活への影響を確認し、うつ病、不安症、心的外傷後ストレス症など、別の診断に当てはまらないか評価します。身体疾患や薬の影響を調べる場合もあります。
治療法
まず安全の確保と、負担になっている状況を具体的に整理します。休養や仕事・学校の調整、周囲の支援、相談・心理療法で対処方法を考えることが中心です。必ず休職・退学する必要はなく、続けられる範囲と必要な配慮を本人と医療者で話し合います。薬は不眠や強い不安、併存するうつ病などに対して個別に検討しますが、適応障害に全員が抗うつ薬や抗不安薬を使うわけではありません。症状が長引いたり強くなったりしたら、診断と支援を見直してください。
ストレスと症状の時期を整理
何が変わった後に、いつから、どんな症状が出たかと生活への影響を医療者に伝えます。
環境調整と相談を先に検討
職場・学校・家庭で調整できる負担、支援者、心理療法、薬の必要性を話し合います。