意識が低下・唇が青いときは救急
急な呼吸の悪化や強い眠気は緊急の評価が必要です。
概要
低換気症候群は、呼吸による空気の入れ替えが不足し、体内の二酸化炭素を十分に排出できなくなる状態を指します。朝の頭痛、日中の強い眠気、だるさ、息苦しさなどがみられ、睡眠中に悪化する人もいます。進むと意識がぼんやりしたり、唇や指先が青紫色になったりします。『低換気』は一つの原因で起こる病気の名前ではありません。
原因
低換気は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの肺・気道の病気、肥満、胸郭や呼吸筋・神経の病気、脳からの呼吸調節の障害、鎮静薬やオピオイドなどの薬剤で起こります。肺そのものに異常がないとは限りません。診察では服薬と基礎疾患を確認し、血液ガス検査で酸素と二酸化炭素を測ります。呼吸機能検査や胸部画像、必要に応じて睡眠中の検査を行い、原因と重症度を調べます。指先で測る酸素飽和度だけでは二酸化炭素の上昇は判断できません。
治療法
治療は原因と重症度で異なります。原因となる肺疾患や薬剤の調整を行い、必要な人にはマスクを用いた非侵襲的陽圧換気などで呼吸を助けます。原発性肺胞低換気症候群でも、睡眠中の換気補助が中心となり、自己判断で中断しないことが大切です。酸素を使うかどうかは二酸化炭素の値も含めて医師が判断します。急に呼吸が浅くなる、呼びかけに反応しにくい、強い眠気で起きていられない、唇が青いときは救急要請してください。
酸素だけでなく二酸化炭素を確認
血液ガスと呼吸機能・睡眠検査などで原因を絞り込みます。
原因別の治療と換気補助
原発性か続発性か、急性か慢性かに応じて治療を選びます。