概要
顎骨骨折は上あごまたは下あごの骨が折れた状態です。顔を打った後に腫れ・痛み・口の出血、かみ合わせの変化、口の開け閉めのしにくさ、唇やあごのしびれがあれば骨折を疑います。ぶつけた場所から離れた顎関節付近が折れる場合もあります。息苦しさや多量の出血があれば救急要請し、そうでなくても骨折が疑われれば早めに口腔外科・救急外来で診察を受けてください。
原因
転倒、交通事故、スポーツなどで顔やあごに強い力が加わると起こります。下顎骨だけでなく、上顎骨や周囲の骨、歯も傷つく場合があります。医療者はまず呼吸や出血など全身状態を確認し、かみ合わせや口の中、顔の感覚を調べます。骨折の位置とずれの確認にはX線やCTを用います。
治療法
呼吸障害や大量出血があればその処置を優先します。骨折部位やずれ、かみ合わせに応じて、食事の調整や固定で治す場合と、骨を戻してプレートなどで固定する手術を行う場合があります。全員にプレート固定と顎間固定が必要なわけではありません。受診まであごを無理に動かさず、口の中の出血や吐き気がある場合は呼吸を妨げないようにしてください。回復の期間と食事・開口訓練は治療方法に応じて担当医に確認します。
呼吸障害・多量出血は救急要請
顔のけがでは呼吸と出血の確認が先です。息苦しさや多量の出血があれば救急要請してください。
かみ合わせの変化を伝える
ぶつけた場所だけでなく、かみ合わせや口の開閉、唇のしびれの変化も伝えてください。