概要
唾石症は、唾液腺または唾液が流れる管に石ができて、唾液の流れを妨げる病気です。あごの下の唾液腺に多く、食事中にあごの下や口の中が腫れて痛み、食後に落ち着くことがあります。石が詰まったままだと腫れを繰り返し、感染を伴えば赤み、発熱、膿、強い痛みが出ます。石の場所・大きさによって治療は異なり、すべての人に唾液腺の摘出が必要になるわけではありません。
原因
石ができる詳しい原因ははっきりしていません。診察では食事との関係、腫れる場所、口の中から石が触れるかを確認します。石の位置や個数を調べるためにCTなどの画像検査を使うことがあります。似た腫れには唾液腺の別の病気もあるため、食事と無関係に腫れが続く場合も自己判断で放置しないでください。
治療法
小さな石が自然に排出されることもあります。水分を取り、周囲をやさしくマッサージし、唾液を出しやすくする方法を試せますが、鋭い物で石を取ろうとしてはいけません。症状が続く、繰り返す、感染が疑われる場合は耳鼻咽喉科または口腔顎顔面外科で相談します。石の位置に応じて口の中からの摘出や唾液腺内視鏡による摘出を検討し、唾液腺そのものの摘出は、ほかの方法で解決できない場合などに選びます。感染には医師が抗菌薬等を判断します。
発熱・膿・強い腫れは早めに受診
あごの下や口の中の腫れに発熱、赤み、膿、強い痛みが伴うときは感染が疑われます。早めに耳鼻咽喉科または歯科口腔外科へ相談してください。飲み込みや呼吸がつらい場合は救急です。
食事のたびに腫れるなら石を確認
食べ始めるとあごの下が腫れ、食後に引くという繰り返しは唾石を疑う手がかりです。石の位置・大きさを診察や画像検査で確認し、治療法を決めます。
水分と軽いマッサージ。道具で取らない
水分を取り、腫れの周囲をやさしくマッサージします。砂糖の入らないガムなどで唾液を促す方法もあります。針など鋭い物で石をつつくと傷や感染の原因になるため避けてください。
摘出方法は石の位置に合わせて選ぶ
小さい石は自然に出ることがあります。残る石には口の中からの摘出や唾液腺内視鏡を検討できます。内視鏡などで解決しない場合に唾液腺の摘出を考えます。選択肢は施設と石の位置で変わるため専門医と相談します。