概要
舌炎は、舌に赤み、腫れ、ただれ、痛みなどが生じる状態の総称です。表面が滑らかになってしみる場合もあります。歯や入れ歯が当たる傷、口内炎、感染、栄養不足など見た目の似た原因があるため、「舌炎」だけで治療を決めることはできません。舌に潰瘍や白・赤い斑、しこりが残るときは、単なる炎症と思い込まず診察を受けます。
原因
尖った歯・合わない義歯による摩擦、熱い食べ物などの刺激、カンジダなどの感染、鉄やビタミンB12などの不足が関係することがあります。診察では痛む位置、舌の色や表面、歯・義歯が当たる場所、薬、ほかの症状を確認します。必要に応じて血液検査などを行い、栄養不足や全身の病気を調べます。見た目に異常がない慢性的な灼熱痛は、別に舌痛症などを検討します。
治療法
治療は原因によって変わります。歯や義歯が当たるなら歯科で調整し、感染が確認されれば病原体に合う治療、栄養不足が分かれば不足した栄養素の補充を検討します。痛む間は口を清潔に保ち、熱い・辛い・酸っぱい食べ物などの刺激を減らします。感染や傷による病変もあるため、ステロイド軟膏を舌の痛み全般に自己判断で使わないでください。
治らない潰瘍・白赤い斑は診察へ
舌の潰瘍が3週間を超えて治らない、赤・白い斑やしこりが続く場合は歯科口腔外科または耳鼻咽喉科で確認してください。単なる舌炎と決めつけないことが大切です。
急な強い腫れと呼吸の苦しさは救急
舌が急に大きく腫れて息がしづらい、飲み込めない場合は救急です。舌炎以外の原因も含めて評価が必要です。
当たる歯・病変の形・全身状態を確認
痛む位置、いつからか、赤み・白い斑・傷の有無、歯や義歯が当たるか、服薬と食事、貧血症状などを伝えます。原因により検査と治療が変わります。
刺激を避け、原因別に治療する
熱い・辛い食品などでしみる場合は避け、口を清潔に保ちます。歯・義歯の刺激、感染、欠乏などが見つかればそれぞれを治療します。自己判断でステロイドを塗り続けないでください。