概要
ガマ腫は、舌の下の唾液腺(舌下腺)から唾液が漏れ、口の底にたまってできる柔らかい膨らみです。青みがかって見えることがあり、顎の下まで広がる型もあります。多くは痛みが目立ちませんが、大きくなると舌を動かしにくくなり、食事や会話の妨げになります。下唇や頬の内側の水ぶくれは別の粘液嚢胞などの可能性があり、すべてをガマ腫とは呼びません。
原因
舌下腺の管や周囲が傷つくなどして唾液が組織内に漏れることが主な仕組みです。口の底の膨らみには別の嚢胞や腫瘍などもあるため、見た目だけでガマ腫と決められません。歯科口腔外科または耳鼻咽喉科で診察を受け、広がりや別の病気の可能性に応じて超音波やMRIなどを検討します。
治療法
小さく症状のないガマ腫は経過観察することがあります。食事・会話に支障がある、増大する、再発する場合は治療を相談します。開窓して排液を促す方法、OK-432を注入する方法、原因となる舌下腺を取り除く手術などがあり、型や再発歴によって選びます。穿刺して液を抜くだけでは再びたまることがあります。舌下腺の手術には舌のしびれや唾液の通り道の損傷などのリスクがあるため、効果と負担を説明してもらいましょう。
口の底や顎の下の腫れは診察へ
口の底の柔らかな膨らみ、顎の下まで続く腫れ、繰り返す腫れは歯科口腔外科または耳鼻咽喉科に相談してください。
急に大きくなり飲み込めない・息苦しいとき
口の底が急に腫れて呼吸や嚥下に支障が出る場合は、原因を自己判断せず緊急の診療を受けてください。
唇や頬の水ぶくれと分けて考える
ガマ腫の典型的な場所は舌の下の口底です。唇や頬の内側の膨らみも診察は必要ですが、同じ治療になるとは限りません。
再発と治療負担を比べて選ぶ
症状のない小病変の観察、開窓や注入、舌下腺の手術を個別に検討します。再発しやすさ、処置回数、神経や導管の損傷リスクを確認します。