概要
肩腱板断裂は、肩を動かす腱板が部分的または完全に切れた状態です。肩の痛み、夜間痛、腕を上げる際の力の入りにくさや引っ掛かりが起こります。腕を上げられても断裂を否定できません。肩関節周囲炎より関節の硬さが目立たないこともありますが、症状だけで確定はできません。
原因
転倒などのけがでも、加齢に伴う腱の変化や反復する動作でも起こります。診察で動きと筋力を調べ、必要に応じて超音波やMRIで断裂の有無・大きさを確認します。X線は骨の異常や関節の状態を調べるために使いますが、腱板自体の断裂を直接示す検査ではありません。
治療法
痛みや機能、受傷のきっかけ、断裂の大きさ、年齢と活動性を合わせて方針を決めます。活動の調整、鎮痛薬、理学療法などで痛みと動きが改善する人もいます。断裂した腱が自然につながるとは限りませんが、断裂があれば全員に手術が必要というわけでもありません。急な外傷後に著しい筋力低下がある場合や保存的治療でも支障が強い場合は、修復術の適否を整形外科で相談します。
けがの後に腕が上がりにくい
転倒後などに肩の力が急に入らなくなったら、早めに整形外科で評価を受けてください。
X線だけでは腱は見えない
診察に加え、必要に応じて超音波やMRIで腱板を確認し、五十肩などと見分けます。
断裂と手術の必要性は別
症状が保存的治療で改善する人もいます。機能・断裂の状態・活動性を合わせて選びます。
痛みが減っても筋力を確認
痛みが軽くなっても筋力低下や生活上の制限が残るときは再診し、治療方針を見直します。