声が出せない・ぐったりする場合は救急へ
強い息苦しさで話せない、唇が青紫色、反応が鈍い・ぐったりしている場合は119番へ連絡してください。胸や首元が呼吸のたびにくぼむ、苦しくて眠れない、指示された薬で十分改善しない場合も、すぐに医療機関へ相談します。呼吸の音が小さくなっただけで改善と決めつけないでください。
概要
小児喘息は、気道の炎症を背景に、せきやゼーゼーする呼吸、息苦しさなどを繰り返す病気です。夜や明け方、かぜをひいたとき、運動時などに症状が出ることがあります。乳幼児のゼーゼーする呼吸にはほかの原因もあり、一度の症状だけで喘息と決めつけません。
症状を抑え、睡眠・通園通学・運動に支障の少ない生活を保つことが治療の目標です。成長で症状が改善する場合もありますが、一定の年齢で必ず治るとは説明できません。
原因
アレルギー体質や環境などが関係し、ダニなどのアレルゲン、感染、たばこの煙、気温の変化、運動などが症状のきっかけになります。家族のアレルギー歴や、どの状況で症状を繰り返すかも診断に役立ちます。周囲の人の喫煙を避け、本人の誘因に合わせて環境を整えます。
治療法
発作時の治療と、発作を防ぐ長期管理を区別します。長期管理では吸入ステロイドなどを年齢・症状に合わせて使います。小さな子どもには吸入補助具などを利用し、保護者も実際の吸入方法を教わります。発作時の薬や受診の条件は、主治医と個別に決めてください。
症状が落ち着いても保護者の判断で薬をやめず、治療を減らせる条件や副作用・成長の確認を診察で相談します。運動を一律に禁止するのではなく、症状を抑えて参加できる方法を考えます。
年齢に合った方法で診断する
症状の繰り返し方、診察、治療への反応などを確認します。息を上手に吐ける年齢では呼吸機能検査などを行いますが、検査ができない幼児では経過の評価が特に重要です。ピークフローの測定ができることだけで喘息が確定するわけではありません。
園・学校でも対応を共有する
主治医と決めた発作時の薬、使用方法、受診先と緊急連絡先を、家族・園や学校の担当者と共有しておきましょう。夜間の症状、遊びや運動の支障、薬の使用を記録して診察に持参します。運動時に症状が出る場合は、参加方法や治療を相談してください。