概要
薬剤性の咳は、服用している薬が関係して起こる咳です。代表的なのは、血圧や心臓の病気に使うACE阻害薬による乾いた咳です。服薬開始後にすぐ出る場合も、しばらくしてから気づく場合もあります。ただし、薬を飲んでいる人の咳がすべて副作用とは限りません。発熱、たん、息切れなどがある場合は感染症や薬剤による肺障害を含め、別の原因を調べます。
原因
ACE阻害薬では、咳反射に関わる物質が分解されにくくなることなどで乾いた咳が生じます。ACE阻害薬は高血圧だけでなく心不全などにも使われます。ほかの薬でも肺への副作用で咳が出ることがあり、服薬の種類と開始時期が大切です。
治療法
咳の始まった時期と、処方薬・市販薬・サプリメントをお薬手帳で確認し、処方医に相談します。ACE阻害薬が原因と疑われれば、医師が中止や別の種類の薬への変更を検討し、咳の経過を確認します。心不全や高血圧の治療薬を自己判断で止めないでください。咳が続く場合は肺炎、喘息などほかの病気も調べます。唇・舌・顔が急に腫れる、呼吸が苦しい場合は重い薬の副作用の可能性があり、直ちに医療機関へ相談してください。
服薬開始時期と薬の名前を伝える
新しく始めた薬だけでなく、以前から使っているACE阻害薬も確認します。お薬手帳を持参し、咳が始まった時期と服用状況を処方医に伝えてください。
心臓・血圧の薬を自己中止しない
ACE阻害薬は大切な治療に使われます。咳がつらくても自分で止めず、担当医が必要性と代替薬を判断します。
顔や舌の急な腫れは急いで受診
ACE阻害薬の使用中に唇・舌・顔が急に腫れたり呼吸しにくくなったりした場合は、咳とは別の重い副作用が疑われます。直ちに医療機関へ相談してください。