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嘔吐下痢症(子どもの急性胃腸炎)

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概要

「嘔吐下痢症」は子どもなどに嘔吐と下痢が続く状態を指す通称で、多くは感染性胃腸炎として扱われます。ノロウイルスやロタウイルスなどが原因のことがありますが、症状だけでウイルス性と断定できません。乳幼児は脱水が進みやすいため、飲めるか、尿が出ているか、涙や反応が普段どおりかを見ます。血便、緑色の嘔吐、繰り返す激しい腹痛、ぐったりして反応が悪い場合は急いで受診してください。

原因

便や吐物に含まれるウイルスなどが手や物を介して口に入り、家庭・保育施設で広がることがあります。冬に増えるノロウイルスも一年中発生します。嘔吐だけの段階や強い腹痛では、感染性胃腸炎のほか腸重積など別の原因も考えます。

治療法

授乳中の乳児は母乳・ミルクを続けます。飲める子どもには年齢に応じた経口補水液を少量ずつ繰り返し与え、乳児への使い方は小児科に相談してください。脱水が改善し食欲が戻れば年齢に合う普段の食事を再開し、長く絶食させません。水分を保てない、尿が減る、涙が少ない、眠りがち・反応が悪いときは小児科へ相談し、重い脱水では点滴が必要です。血便、緑色の嘔吐、周期的な激しい腹痛、意識障害は緊急評価が必要です。子どもに市販の下痢止め・吐き気止めを自己判断で使わないでください。

尿・涙・反応で脱水をみる

尿が少ない、泣いても涙が出にくい、口が乾く、ぐったりするのは脱水の手がかりです。乳児や早産児、持病がある子どもは早めに小児科へ相談してください。

緑色の嘔吐・血便・周期的な激痛は急いで受診

緑色の嘔吐、血便、激しい腹痛を繰り返す、反応が悪い場合は「いつもの胃腸炎」と決めず、腸閉塞・腸重積などの評価が必要です。意識が悪いときは救急要請してください。

母乳・ミルクを続け、補水液は少量ずつ

授乳中なら母乳・ミルクを続けます。年齢に応じた経口補水液を少量ずつ繰り返し、乳児では小児科へ相談します。飲ませても吐いてしまい水分を保てないときは受診してください。

脱水が改善したら年齢に合う食事を再開

水分が取れ、食欲が戻ったら長く食事を制限せず、普段の年齢に合う食事へ戻します。下痢が少し残るだけで一律に絶食させる必要はありません。

手洗い・吐物処理とロタワクチン

便・吐物の処理後やおむつ替え後は石けんと流水で手を洗います。乳児のロタウイルスワクチンは日本で定期接種です。初回の標準的接種期間は生後2か月から出生14週6日後までなので、接種予定を小児科で確認してください。

参考資料

  1. Symptoms & Causes of Viral GastroenteritisNIDDK
  2. ノロウイルスに関するQ&A厚生労働省
  3. 下痢・嘔吐があるとき広島県医師会
  4. Clinical Practice Guidelines: VomitingThe Royal Children’s Hospital Melbourne
  5. Clinical Practice Guidelines: Intussusception(2026年2月更新)The Royal Children’s Hospital Melbourne
  6. Clinical Practice Guidelines: Gastroenteritis(2025年8月更新)The Royal Children’s Hospital Melbourne
  7. Treatment of Viral GastroenteritisNIDDK
  8. ロタウイルスワクチン厚生労働省
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