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物理アレルギー

最終改定日:

呼吸苦・声の変化・ぐったりは救急

全身症状の急速な進行はアナフィラキシーの可能性があります。

概要

『物理アレルギー』は幅広く使われる言葉ですが、皮膚に寒冷、温熱、日光、圧迫、こすれなどの刺激が加わって膨疹(盛り上がった発疹)やかゆみが出るものは、主に物理性蕁麻疹として扱います。刺激の種類や症状の出方を確認して分類します。汗や体温上昇で細かい膨疹が出るコリン性蕁麻疹、運動に伴う喘息症状、特定の食物を食べた後の運動で起こるアナフィラキシーは、それぞれ区別して評価します。『物理刺激ならすべて同じアレルギー反応』ではありません。

原因

物理性蕁麻疹では、冷たい空気や水、日光、熱、摩擦、圧迫など、型ごとに異なる刺激が引き金になります。いつ、どの刺激を受け、何分後にどんな発疹が出たかを記録すると診察に役立ちます。一方、食物依存性運動誘発アナフィラキシーは、原因食物の摂取と運動が組み合わさることで生じます。小麦などが原因となることがあり、疲労、飲酒、薬なども発症に関わる場合があります。食べたものを自己判断で広く除去せず、アレルギー専門医に相談します。

治療法

蕁麻疹の型を診断したうえで、可能な範囲で誘発する刺激を避けます。抗ヒスタミン薬が使われることがあり、寒冷蕁麻疹には日本皮膚科学会の2026年版ガイドラインでも内服が推奨されています。食物依存性運動誘発アナフィラキシーでは、原因食物を食べた後の運動を避ける時間を医師と決めます。一般に運動前2〜4時間は原因食物を避けますが、食後2時間だけで必ず予防できるわけではありません。呼吸が苦しい、声がかすれる、ぐったりする、全身症状が急速に広がる場合は直ちに救急要請し、処方されたアドレナリン自己注射薬があれば指示に従って使用します。

刺激の種類と発疹の出方を分けて記録

蕁麻疹、運動誘発喘息、食物依存性運動誘発アナフィラキシーを混同しません。

誘発刺激の回避と型に応じた薬

寒冷蕁麻疹では抗ヒスタミン薬などを医師と相談します。

参考資料

  1. 蕁麻疹 Q11 どんな種類がありますか日本皮膚科学会
  2. 蕁麻疹(じんましん)アレルギーポータル
  3. 食物アレルギーの管理・治療食物アレルギー研究会
  4. 蕁麻疹診療ガイドライン 2026(第4版)日本皮膚科学会
  5. 食物アレルギーアレルギーポータル
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